東日本大震災でスーパーから消えたもの@広島
当時、広島の某スーパーに勤務していた。
様々な理由で商品欠品が発生した。
覚えている限りになるが、記録しておく。
・醤油
正確には「自社製品の醤油」
欠品理由「商品自体はあるが、パッケージの工場が岩手で被災」
原材料などが載っているので、パッケージ無しで商品は売れない。
欠品理由を説明して驚くお客さんが一番多かった。
・カップ麺・レンチンご飯・ミネラルウォーター
欠品理由「売れ過ぎ」
震災後、問題になったいわゆる「買い占め」ではない。
被災地に送るから、という理由で大量購入する人が多かった。
安さを売りにしたスーパーで10万円くらいカップ麺をお買上げ頂いたりした。
個人ではなく「会社でお金を集めて買いに来たんです」という人が本当にたっくさんいた。
他のスーパーでもそうだったのだろう。
生産が追い付かないので欠品。
欠品の原因は、物流の問題だけではなかったりする。
・単1電池・単2電池・乾パン
欠品理由:「防災意識が芽生えた人達がたくさん買う」
2年後、例年くらいの売上になった。
…そういえば、袋入りの乾パンは意外と賞味期限が短かった記憶があるんだが…
次に被災するのはあなたかもしれない。
もちろんそれに対する準備は必要だ。
でも、被災しなくても何かしら困るかもしれない。
「パッケージ工場が被災」なんて考えもしなかった。
レンチンご飯は購入制限が出来て、なんでもっと買えないのかという人がいた。
(わかっていても、誰かに文句を言わないと気が済まなかったのだろう)
意外なものが、意外な理由でなくなるかもしれない。
「へー」で終わるかも知れないが、何かの参考になればと思う。