桜あれこれ
桜が咲き始めた
この季節に思うことをつらつらと。
廃校となった母校。
校庭を取り囲むように桜が植えられていた。
よく男子が登っては落ちていた。
今はもう校舎も桜もない。
押し花にしようと花びらを拾っては本に挟み
そのまま忘れたことも忘れていた。
今思い出した。
「桜の木の下には死体が埋まっている この作者は誰か」
過去5年間で文学史は出なかっただろ!
と叫びそうになった大学受験。
入学後、同じ学科の奴らとこの話題で持ちきりになり
怖がる理系の人達に首をかしげた花見。
夜桜に連れていかれる系統のホラー小説を読んでしまった。
すっごい怖かったけど耽美だと思ってしまうのはなぜだろう。
西行法師の理想の死に場所が「桜の木の下」であることから思う。
桜に死のイメージがつきまとうのは
最期に綺麗なものを思って死にたいからなのではないだろうか。