風邪をひくと思い出す、爺さんの言葉
父方の爺さんはなかなかにひょうきん者であった。
私が「ごちそうさま!ご飯おいしかった!」
と言えば「大石勝った、吉良負けた」と言い
ちょっと暇なときには「わしゃ、はー(もう)死んだ」と言いながら倒れ
全く何の脈絡もなく「結構毛だらけ猫灰だらけ」と言いだす。
葬式の時ですら「ひょうきんだった」と皆から言われる始末。
ちびまる子ちゃんのはまじを機械オタにした感じであった。
余談だがAndroidだと「爺」という漢字は「お爺さん」「お爺ちゃん」と打ち込まないと出なかった。
「じいさん」「じいちゃん」としか出なかった。
丁寧な日本語を使えという意図でも含まれているのか。
さておき、そんな爺さんは私が風邪をひくと
「ルルを飲みゃー治るんよ」
となぜかよく言っていた。
爺さんは他の薬も飲んでおり、そうではないらしい。
だからなんだと言われるとすごく困る。
風邪をひいていると大したことを考えないものだが
風邪をひく度に爺さんを思い出す。