ビビりあげろんの記録と実験

考えたことをまとめたり、気になることを試したり

【水災記録】どうせ大丈夫

今回の災害で反省していること。

あくまで個人的なものであると最初に示しておく。

 

全力で油断していた。

これはもう言い逃れのしようがない。

 

「台風じゃないし」

「台風もいっつも反れよるし」

「天気予報が雨でも、降らん時のが多いし」

「いつも危ないとか言って大して降らんし」

「そもそもこの辺、雨そんなに降らんし」

「そんなおおごと?」

「まぁ、大丈夫でしょ」

 

 

 

 

 

 とすら思わなかった。

「大雨か。しっかり降ってくれんとまた水不足だわ」

「よかったよかった、もっと降れー」

と思っていた。

正常化バイアスどころの話ではない。

渇水で苦しみがちな地域なので、喜ばしいと思っていた。

冬場なら乾燥注意報の常連である。

雨がひどくなっても

「すぐに落ち着くでしょ。どうせ今だけ」と思っていた。

どんどん携帯に警報が来て、はじめて「あ、ヤバいかも」と思った。

町内放送が雨の音で聞こえなくて「この町に逃げるとこないわー」と思った。

のんきなものである。

土砂撤去作業中でも

「この辺りでこんなことが起こるなんてね」とみんなで話していた。

しかしよく考えてみれば、町内の河川は「土砂災害警戒河川」に指定されている。

小学生の頃から知ってはいたが

「へぇそうなんだー」くらいの感じである。

うちの集落で死傷者が出なかったのは、避難対応によるものではない。

ただただ運がよかっただけだ。

 

道路が水没した近くの町は、海から水が入るのを防ぐため堤防を作動させたそうだ。

そのため、上からの水が海に流れなかったという。

※うろ覚えなので違うかも

私は山より海の心配をしていた。

満潮と重なれば、潮で道路が水没するかもしれない。

そうなったら国道は通れなくなってしまうなぁ。

下の方が心配だなと思っていた。

では実際は?

上流域で土砂崩れ発生。

土石流の木や岩がが途中でひっかかったので

下流で川が溢れなかったが

溢れていたらもう町の上も下も色々とアウトだった。

フェリー乗場にすら行けなかったかもしれない。

コンビニも水没してたかもしれない。

 

どこで何がどうなるか分からない。

どこに住んでいても油断はできない。

普段からの備えや情報収集は大切だが

何よりも「心構え」が大切なのだと思う。