中沢啓治作品は「はだしのゲン」とか反戦平和の重苦しいのばっかりだと思っていませんか
反戦平和とか戦争とかの重苦しい作品群が有名である。
広島県の学校の図書室には当たり前に「はだしのゲン」があるのだが
通っていた中学校の図書室には「中沢啓治全集」があった。
「はだしのゲン」以外の作品もほとんどは戦争を描いているのだが、一冊だけ死ぬほどくだらない作品がある。
それが「げんこつ岩太」である。
https://www.amazon.co.jp/げんこつ岩太-中沢啓治平和マンガシリーズ-16-中沢-啓治/dp/4811378717
端的にいえば
主人公が殴るかオナラをして諸問題を解決していく
というコロコロコミックでも今日日やらねぇんじゃねーのか、という物語である。
中沢啓治の中の小学2年生が大暴れしているとしか思えない。
心がしんどい時には逆におすすめできない。
テンションが高すぎてついていけない、という奴である。
「はだしのゲン」「オキナワ」「黒い雨にうたれて」「ゲキの河」の間に
「オナラで問題解決」が一冊だけ紛れ込んでいるのである。
※カープ誕生物語は原爆からの復興物語に近いので除く
戦争のときにこんな悲惨な出来事が、と全集を心して読んでいたら
主人公のオナラが臭くて人が死ぬのだ。
どこのアホ男子の発想だ?ギャップが激しすぎる。
中沢先生ご乱心の巻である。どうしちゃったんですか?
ググったらこの全集「中沢啓治平和マンガシリーズ」という。
どこが平和なんだよ!!
本来の人物像が見えてくるようでとても好きな作品である。
何事もないまま終戦を迎えていたなら、ひょうきんな明るい人だったのかもしれないな。
「判決!地獄行き決定ー!」