蘇を作ってみた
蘇とは→https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%98%87
昔、ひみつシリーズだか学研の何かの歴史の本を読んだんです。
そこで描かれていた蘇がめっちゃ美味しそうだったんですよね。
それを思い出したので作ってみました。
材料・道具
・牛乳 2リットル
・鍋
・ヘラ(ゴムでも木でもいい)
作り方
ひたすら弱火で煮詰める。これだけ!
参考にしたのはこちらのサイト↓
https://recipe.rakuten.co.jp/recipe/1200009803/
さてさて、早速牛乳を鍋にぶちこみます。
後は火にかけるだけ。とっても簡単だね!
30分後
すこしづつ減ってきました。3~5mmくらい?
色合いはほぼ変わらず。
意外と牛乳って沸騰しやすいんですね。
沸騰しないよう、また焦げの防止のため、たまに火から降ろしてかき混ぜます。
1時間後
半分近く減ってきました。
外側についた部分も、こそぎ取って牛乳に再度入れながら混ぜます。
縁の乾燥した牛乳も含めて蘇の素です。もったいないもったいない。
1時間半後
だいぶ煮詰まってきましたよ!
うっすら浮いてるのは焦げ。そう、焦がしてしまいました。
外側についた部分をとるのに一生懸命になりすぎました。
火から下して、底までしっかり混ぜるべきだった…
今回はゴムべらのみ使いましたが、縁の部分をこそぎ取るなら木ベラが良いでしょう。
ちなみに焦げ部分は、牛乳をチンしてできる膜みたいな食感です。まぁ牛乳だしね!
掬い取ろうと思ったのですが、全部取ったら全体の量が減るし、何よりもったいない。
面倒くさいともいいます。
この段階で塊的なものができてきました。
これを舐めると…しょっぱ!!!え、なんで???
蘇を作っていたおじさん(本で描かれていた人)は、美味しそうにしてたよ???
蘇は甘いと聞いていたのですが、この段階だと塩気の方を強く感じます。
1時間半後
底が!底が見えてきた!!
2時間後
すくい取れるくらいになりました。
焦げは…アーモンドか何かを入れてると思い込むことにしました。
参考サイトの蘇の白く美しいことよ・・・
昔の人は、焦がしたときどうしていたんだろう。
牛乳なんて多分貴重品だから、朝廷の貢物だったんだろうな(妄想)
慣れてる人はともかく、慣れてないと焦がすよな、こんなの。
新人蘇職人「親方スミマセン!焦がしてしまいました!」
親方「バカヤロウ!!これは貢物だぞ、バレたら俺たちの首が…」
こんなことを妄想しているから焦がすんだなぁ。
2時間半後
ラップにくるんで冷やして完成!!
一部を水分が飛ぶまで火にかけてみました。それが右の器のやつです。
元々はこんな感じの水分がないものだったみたいですね(参考サイトより)
水分があると、冷蔵庫がない古代日本では腐りますからね。
がっつりチーズって感じの食べ物ではなかったのかも。
さてお味につきまして。
顔を近づけると、温めた牛乳の匂いがします。当たり前体操
噛むとねっとりした感じなんだけど、歯に纏わりついたりしない。
食感は固めのクリームチーズが近いかな?
ちなみに次の日になると、ちょっとザクザクした感じになりました。
焦げた所は牛乳の膜の噛みごたえ。少し香ばしい。
塩気が強めで、甘いです。砂糖の甘さよりは柔らかい。
「わぁ、あまーい」じゃなくて、ほんのりと甘さを感じました。
よくテレビで生菓子を食べた芸能人が「甘すぎない」とかほざいて言ってますが
それよりも甘くないと思います。
気になるカロリーは
牛乳200ml=133kcal(牛乳パックの裏面より)
牛乳1リットル=200ml×5
133kcal×5=665kcal
この量で665kcal
鮭のおにぎり1個190kcalとして換算すると
この量で鮭おにぎり3.5個分のカロリーがあります。
8等分して食べましたが、1切れでお腹に結構溜まります。
半分食べると飽きました。
今回の反省・気づいたこと
・ゴムベラだけだと底まで混ぜきれてない。
木ベラだけだと、最後に鍋に残って取り切れない。
フライパンにすれば、もっと早く水分が蒸発したはず(空気に触れる表面積)
必要な道具が何かを想定して準備すればよかった。
・なんだかんだで結局焦がした(底に大量の焦げが…)
焦がさないのを第一優先にすればよかった。
想定されるトラブルの中で優先順位が決まっていなかった。
・コンロの掃除をしていなかったので、写真を撮るのに苦労した。
苦労した割に結局汚い。
インスタグラムに綺麗な写真を挙げてる人はすごい。
・総合して楽しかった。昔の人はすごい。
でもたぶんもう作らないと思います。作るなら半分の量ですね。