ビビりあげろんの記録と実験

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電子書籍もいいんだけど、人生の最期に読む本は手に取って読みたい

本は五感で読んでいる。

手に取る重さ、紙の質感、インクの匂い、外から聞こえてくる音。

想像の中で、登場人物の息遣いや話し声が聞こえてくる。

食べ物の匂い、雑踏、夜の青さ。

読んでいるのは活字ではあるが、想像の中の景色や人物を見ている。

 

電子書籍はかさばらず、すぐに買うことができ、どこまで読んだか忘れることもない。

とても便利だ。おかげでお財布が大変である。ある意味で罪深い(笑)

 

それでもやはり「本を楽しむ」のはただ活字を追うだけではない。

どちらが良い悪いということではないが、同じ物語でも、ハードカバーと文庫とではなんとなく読み応えみたいなものが違うのだ。

 

電子書籍は好きだ。スピード感があり情報を手に入れるにはもってこいだ。

漫画やビジネス書などには本当に向いていると思う。

何度も言うが、かさばらないのも良い。これ以上本を増やすのは現状では難しい。

今後紙の書籍は減ってくると思うが、しかしゼロにはならないだろう。

本を手に取り、物語の中に没頭するという行為は非常に贅沢なことなのだ。

もちろん金銭的な贅沢ではなく、精神的な贅沢である。

人生の最後に読みたい本は既にあるのだけれど、電子書籍ではなく一冊の本を手に取って読みたい。