ジブリ映画の密かに心に残る言葉
名言集は腐るほどあるので、「密かに心に残る」のを選びました。
個人的に好きなものです。
よく考えたら、「密かな」とか「マイナーな」とか好きやなぁ。
となりのトトロ
カンタ「…行こう?」
サツキとメイが喧嘩して、サツキが「メイのバカ!」と叫んで走っていったシーン。
残ったメイにカンタがかけた声。
これめっちゃ優しくないっすか?
そこまでのやり取りを聞いていれば、日下部家の置かれている状況は分かります。
学校の先生も「サツキさんちはお母さんが大変だから~」とも言ってますし
事前の知識はあると思われます。
その喧嘩の後で、泣きじゃくるサツキを婆ちゃんが慰めるシーンがありますが
カンタはあんな風に優しく「大丈夫」なんて言えない状況です。
明るく振る舞った所でお母さんの様態の悪さは変わりませんし、
今まさにそこにフォーカスしているメイに「大丈夫」は届かないでしょう。
慰めるとか励ますとかではなく、寄り添う姿勢を取ったのはすげー優しいと思います。
結果的にメイは泣きましたが(あの泣きっぷりが好き)
パツンパツンの風船は何しても割れます。しょうがない。
千と千尋の神隠し
カオナシ「さびしい」
苦団子アタックをくらい、ゲロを吐きながら千を探すカオナシ。
恨み言を言いながら、一度だけ「さびしい」と言います。
全体的に風刺色が強い作品だと思うのですが、ここのシーンが1番好き、というか
すごくカオナシに対して共感が溢れるシーンです。
その前の偽金を払って食べまくるシーンも
ストレスが溜まった時に食べまくる自分とダブります。
このシーンをみると、「ナモナキヒト」を思い出します。
心に穴が空いて
そこに流れ込んだ泥水は
全部吐き出さなきゃ
苦しくても吐き出さなきゃ
カオナシ目線で聞くと泣ける、マジで泣ける
良くないもの、色々吐き出せてよかったね。
他にもあったら追記します~